ニュージーランドの医者が減っている?

前にも少し触れましたが、
ニュージーランドではファミリードクターという人たちがいる。
こちらではGP (GENERAL PRACTITIONER)と呼ばれている。

通常は家族で診てもらうGPがいて、風邪をひいたらそこに行く、というような感じである。

でっ、この間の新聞に、

あなたはファミリードクターはいますか?
そう、いるのならラッキーね。
オークランドに新しく来た人はGPを見つけるのが大変らしいのよ。状況は悪くなってるみたいだし、、、、

という小見出しの記事が載っていた。

なんでも、
GPの数が減っていて、あと10年すると最大40%減るんじゃないか?と書いてある。

実際、今の段階でも、ひどいところでは、電話をして予約を取れるのが6日後、というGPもあるという。
通常はその日のうちか、あるいは翌日には診てもらえていた。
6日も経ったら、悪化してしまうか、逆に治ってしまう。

GPによっては、新しい患者さんを取らない、取れない、という状況になっていて、電話で断られてしまうこともあるという。

引越しをしてきて、医者にかかろうとして、4件立て続けに断られ、愕然とした患者さんもいる。

オークランドの人口が増えていることに対して、新たなGPのなり手が少ないのが原因と言われている。医学部に通って医者になる。しかし、大学の学費のローンを返さなくてはならない。じゃあ稼ぎがいい、オーストラリアやイギリスや、アメリカへ行こう、あるいは専門医になろう、という若者が多いのである。
今のGPたちの平均年齢は48歳。98年の42歳から上昇している。また、GPの71%が41歳から60歳であるという。


ドクターの協会は外国人医師をもっと入れろと政府に訴えているが、すぐには規制が緩和されそうにもない。

うーん、今のうちに、我が家のGPを少し若いドクターに変えようかなーと真剣に思ってしまう記事であった。


これがGPの看板

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ニュージーランドの医療事情 その2

クイーンズタウンと言う街に行っており、更新が遅れてしまいました。以前にも書いたのですが、NZ屈指のリゾート地で観光シーズン真っ最中の今はレンタカーを借りるのも一苦労でした。

クイーンズタウンから行くミルフォードサウンドという世界遺産のエリア↑↓





さて、前回、GP(一般医)では専門的な検査を必要としない診察、治療をしてもらうということを書いたと思います。しかし、GPが対応できる治療の範疇を超えていると判断した場合は専門医に行くことになります。
この時点で、医療機関は公立と私立の2つの道に分かれます。どちらの場合もGPからの紹介によって受診しますが、大きな違いは治療費。
公立の場合は医療費は基本的に無料。ただし無料で治療を受けられる資格がない場合は、治療費は全額自己負担となります。私立の場合は完全有料。全面的に自腹になります。

①公立の場合
緊急でない場合はGPから専門医が所属している公立の総合病院に紹介状が送られます。その後、病院より初診の日程が書かれたレターが送られてきます。電話で再確認をして初診当日に指定の時間に指定の場所に行くことになります。そこで診断、その後、治療が始まります。
一刻を争うような場合は、紹介状を持ってその日のうちに病院に行くようにGPに指示される場合もありますが、通常は病院から初診の通達が来るのを数週間から数ヶ月間、待つことになります。
実はコレが長くて長くて、ニュージーランドではかなりの問題になっています。順番を待っている間に悪化したり、亡くなってしまったりという話もあります。

余談ですが、コチラへ来て間もない頃でまだNZの制度が良くわからなかった時、ウチの家内が手術を受けることになったのですが、やはりかなりの日数待たされました。痛みを伴うものだったので、保険には入っていないものの私立の病院に切り替えようとしました。ただ、その前に、公立の病院の方に電話をかけて「もう、痛くて死にそうだと言っている」とドクターに直接話したところ、幸いなことにその1週間後に手術を受けることができました。大した病気ではなかったの良かったのですが、悪性のものであれば、命にも関わることでした。

話を元に戻しまして、

②私立の場合
公立同様、GPが紹介してくれます。ドクターによってはその場で電話をして予約を取ってくれる人もいます。ここでは、持っているビザの種類に関係なく治療費が全額自己負担となります。しかし、医療機関や医療分野にもよりますが、待つ期間はほとんど無く、ドクターの予約があいていれば直ぐにも診察してくれます。ニュージーランドの全人口400万人のうち約120万人が民間の医療保険に加入していると言われていますが、ほとんどの保険加入者は私立病院を利用しています。
家内の入院&手術以来、我家でも保険に入っています。



個人的な意見ですが、こうした専門医に診てもらう時点では前回も書いた医療通訳者に来てもらうのが得策だと思います。
実は、私自身は年に一度、GPにかかればいい方なのですが、オークランドの公立病院ではオークランド病院、ノースショア病院、ミドルモア病院、マヌカウスーパークリニック、スターシップ小児病院、グリーンレーン病院、ワイタケレ病院、すべて制覇?しました(笑。
これは家内と子供を連れて行ったことと、取材で行ったことを合わせての話ですが、普通の人で、オークランドの公立病院をほとんど制覇?している人はあまりいないかと思います。
地元のノースショア病院の緊急病棟などはどこに給湯室があって、コーヒー、紅茶、ココアの置いてある位置まで把握していたほど、一時は通う機会が多かったほどです。

それでも、私自身は専門医以上にかかる場合は、毎回、医療通訳者にお願いしています。
ある治療の際の麻酔に関してのことだったのですが、
最初に、麻酔医が色々な説明をして、承諾書にサインをしてくれと言ってきました。
ドクターが言っていることはわかったのですが、サインとなるとどうしても「本当にいいんだろうか?」という気持ちになりました。
もし日本で同じ状況に置かれていたら、「先生が言うことだし、そんなもんなんだろうし、サインは形式的に必要だから、とりあえずサインしておこう」と思っていたことでしょう。
しかし、ここに住んでいると、妙に深く考えてしまうのです。
「そのナントカという薬は何?」「その方法は最善なの?」
また、特に「それは日本では使われている薬なんだろうか?それは日本でも採用されている方法なんだろうか?」という日本との比較が頭の中に広がってしまいます。
そんなときに横から「これはNZではごく普通のやり方ですよ」とか「これは日本でも良く使われている方法ですよ」と医療通訳の人が言ってくれ、「なーんだ」という気持ちになることができたのです。
医療通訳者はドクターの言葉だけを伝え、個人の意見を言わないのが本来ですが、世話好きな人も多いので、個人の経験も交えたちょっとした主観を教えてくれる人もいます。
その何気ない一言が安心感を生み出してくれるのです。

そういったこともあり、旅行やロングスティで来る場合には必ず医療通訳までカバーされる保険に入り、もしものときは医療通訳者も一緒にお願いするのが最善かと思います。


ニュージーランドの医療制度

今日は簡単にニュージーランドの医療制度について書いてみようと思います。
まず、この国には日本の健康保険制度のようなものは存在しません。
基本的には医療費は国が負担してくれます。
とは、言ってもちょっとした風邪から大病までを全額負担してくれるケースはほとんどありませんが。
ニュージーランド国民であればホスピタルといわれる病院で、医療費を支払うことはありません。ただし、外国人には適応されていませんので、今回は外国人が医療機関にかかる場合を書いていきます。

まず、緊急でない場合。
風邪を引いた、おなかが痛い、といった場合、通常はGP(General Practitioner)と呼ばれる一般医にいくことになります。
どこのGPを選択するかは患者さんの自由です。様々なGPがいるので、患者さんは自由に選ぶことができます。
選び方の基準として私が一番いいと思うのは、非科学的なことですが「評判」ではないでしょうか。ただ、これも性別や年齢や人種や考え方によって変わってきます。

「家から近いから歩いていける」からAというGPが良い、
「女性の医師に診断してもらいたい」からBというGPが良い、
「例え英語が通じなくても漢字による筆談である程度意味が通じる」からCという中国人医師のGPが良い、
また、夜中の場合には必然的に24時間対応のGPになったりと、数えれば色々なケースが考えられます。
ただ、日本人の場合は
海外旅行保険をかけて渡航している場合に、その保険会社とすでに提携を結んでいるために、「その場でお金を支払わなくてもいい医療機関」が便利だという考え方もあります。

GPでは専門的な検査を必要としない診察、治療をしてもらい、ここの医師が対応できる範囲を超えた場合には、紹介により専門医に行くことになります。



さて、ここで大きな壁になってくるのが「言葉」の問題ではないでしょうか。
ニュージーランドには今のところ、日本人医師は数名しかおりません。私の知る限りではGPで一名、専門医で二名ほどです。ですから必然的にコミニケーションは英語になってきます。
ただ、ニュージーランドには日本人の医療通訳者がいます。その人たちにお願いすると、一緒に医療機関に来て、その場で通訳をしてくれます。日本で海外旅行の保険に入っている場合は、医療費の中に通訳の費用も含まれることがあります。これは保険の種類によって異なりますので、保険に入る際には是非確認しておいた方がいいことの一つではないでしょうか。

最近では医療通訳に携わる日本人が増えてきていますが、注意したいのはその人たちの技量です。人によって英語のレベルだけでなく、持っている医療知識の量が大きく変わってきます。ですから英語が話せない人にとっては医師を選ぶことと同じくらい、通訳さんを選ぶことは重要になってきます。

私自身も数年こちらに住んでいますが、息子が入院したときは医療通訳の人にお世話になりました。
そのときは息子が急に発熱したためGPに行き、そこで医師に即、大きな病院に行くよう指示されました。
その行った先の病院で医療通訳を手配してもらったのです。
そして診察された結果は日本語で聞いてもピンとこない単語でした。水ボウソウとかオタフクとかハシカといった自分でも経験があることであれば辞書を引きながらでも理解できます。
しかし、日本語でも聞いた事がないような医療用語を言われて、たとえそれが日本語に訳すことができたとしても
「一体、それはどんなモノ?何が原因?これからどうなるの?」となり、「医師の言っていることがおおまかにしか理解できない」という、病気に対する不安とは別の不安まで頭の中に入ってきますが、私の場合は、そのときに医療通訳の方が専門用語の解説をしてくれたため、「医師の言っていることが理解できない」という不安は取り除くことができました。
また、こうした「相手が言っていることを理解する」重要性のほか、「自分の意志を伝える」ということも大切になってきます。特にロングスティなどで来られている熟年層の方の中には、持病がある方や普段から薬を服用されている方も少なくはありません。そういった場合、こちらの意志を正確に伝えなくてはなりません。
そういったことからも、少しでも医療の英語に不安があるようであれば、十分な技量を持った通訳さんを頼む必要があると思っています。

私自身も携帯電話のメモリーには3人の医療通訳さんの番号を入れてあります。(腕のいい医療通訳さんは法廷通訳も兼ねていることが多いので、緊急の場合に即、病院に来てもらえるかどうかはわかりませんので3人なのです)
これはニュージーランドに限ったことではなく、日本語以外の国であれば、どこでも同じことが言えるのではないでしょうか。


次回はGPから専門医に行く場合からです。

つづく

kauri media production
ニュージーランド・オセアニアでのテレビ・雑誌の撮影や取材、PVの撮影のコ―ディネイトとライター業務をしています。

kauri-media-production

Author:kauri-media-production
ニュージーランド在住20年。撮影・取材コーディネイト。ライター。
報道、自然ドキュメンタリー、動物ドキュメンタリー、人間ドキュメンタリー、環境ドキュメンタリー、人探しドキュメンタリーから、旅番組、検証番組まであらゆるプログラムをコーディネイトしています。
取材や執筆では公官庁からファッションデザイナーまで様々なジャンルの人にインタビュー。
動画やスチール撮影では車からファッションまで、ロケハンからポスプロまでを行っています。

撮影や取材を通してニュージーランドや南太平洋諸島各地(フィジー、ソロモン諸島、クック諸島、バヌアツ、ツバル、キリバス、トンガ、サモア、トケラウ(NZ領)、ナウル、パプアニューギニア、パラオ、タヒチ(フレンチポリネシア)、ニウエ、マーシャル諸島、ミクロネシア等々)を周る中で自然の大きさや神秘さ、スピリチュアルなことに触れ自分自身もその魅力に引き込まれる。
撮影ロケーションと共にパワースポットも探すようになる。(おそらくNZの中では誰よりもパワスポを意識してロケーションスカウトしている)
そんなわけで、
ニュージーランド・フラワーエッセンス・プラクティショナー
レイキ・プラクティショナー
占星術アロマセラピストの資格も保持。
と、同時にニュージーランド不動産販売免許保持(取材で必要だったため資格をゲット)
お問い合わせのメールは
nzmedia@live.jp
へ、お願いします。

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